江戸時代の商人にとってお客様の台帳とは

江戸時代の商人は、火事になると、とにかく客台帳のみを優先して持ち出すようにし、商品は二の次だったという話を聞いたことがあると思います。

この話の要点は、つまり、顧客リストがいかに大切かということです。
お客様の名簿(リスト)さえあれば、またゼロから事業を立ち上げることができるからです。

宿泊業もある意味、リストビジネスと言えないでしょうか。
特に、旅館は長期にわたり事業を継続している会社が多いと思います。今までお泊まり頂いたお客様の数は沢山いらっしゃいますよね?
では、そのお客様のリスト(名簿)をどのように資産として活かす努力をしてきたでしょうか?

既にあるデータ(顧客リスト)を積極的に使わないのは、捨ててるも同じです。もったえない!
この重要な資産である顧客リストを積極的に活用することによって、お客様との関係性を構築し、応援団になってもらい、おなじみさんとして、繰り返し自社を利用してもらおう!っということです。

過去客掘り起しヒント

過去にご利用頂いたお客様は、御社にとって重要な経営資源です。
本当に、重要に扱っていますでしょうか?

重要に扱うとは、個人情報保護法により、外部に漏洩しないよう、機密データとして重要視する、という意味ではありません。もちろん、それも大切なことです。

この場合の「重要な資産」の意味とは、自社に利益をもたらしてくれる可能性が大きいことを示します。また、過去客の集団が、自社の商品やサービスを育ててくれることにもつながりますから、とても、重要だと言えると思います。

【質問】以前、ご利用になった旅館の名前は?

この質問をお客様にして見たことがあると、思います。
一番多い回答は、「覚えていない」です。

ほとんどの方は、覚えていません。「〜温泉」ぐらいは覚えていますが、旅館名は忘れてしまうのです。

旅館名を覚えている方は、以下の方ぐらいです。
1、その旅館を複数回利用している。
2、ものすごく感動した(よい思い出づくりになった)
3、大変、不満であった。

繰り返しになりますが、上記以外の方は、旅館の名前など覚えていません(例えばご利用から1年後)。
旅館側からすると、せっかくご利用頂いたのだから、自社の宿を覚えていてもらい、繰り返しご利用頂きたいはずです。
では、どうしたら良いでしょうか?

【統計データ】我が社を繰り返し利用しない理由

出典は忘れてしまいましたが、繰り返し自社を利用しない理由、という統計データがあります。
これは、何を意味するのか?

70%の方が、企業側が「無関心」であるが故に、忘れ去られ、利用していない、という事実があります。
不満足、転居、死亡などなどの理由は全体の30%に過ぎません。

これは、一般企業の例ですが、「無関心」とは、旅館(ペンション)側から過去客への無関心です。

では、無関心だから、どうすれば良いのでしょうか?
無関心だと、なぜ、いけないのでしょうか?

心理学でいうザイオン効果

ザイオン効果とは、心理学の用語です。
「単純接触率が高いほど、好意を持つ」

というものです。

つまり、無関心であるからお客様への「顧客接点」が少なくなり、結果、忘れ去れてしまっている。

お客様は、半年後、一年後には、温泉場名は思い出せても、どの旅館に宿泊したかは覚えていないからです。
覚えていないお客様には、思い出してもらいましょう。

でも、どうやって?

ザイオン効果です。
つまり、接触すればいいわけです。

具体的には、DMを出すなどの顧客接点(Point Of Contact=POC)を増やす、ということです。
えっ、もうやっていらっしゃる?

誕生日の母集団だけ抜き出して、翌月の誕生月の方への提案をしていますか?
露天風呂付きご利用だけの母集団を抜き出して、提案していますか?
季節毎、イベント毎の提案は?

そうです、漫然と、利用客全体に対してDMを提案しても反応率は低く、もとがとれないので、やらない方がいい、という結果に終わってしまいます。

お客様を常にカテゴリ分けして、誕生日、グループ団体用、カップル、イベントなどの目的別に宿泊プランを提案していったほうが、反響率は確実にあがります。

今では、はがきや封書だけではなく、FAX DMや、メールでの顧客接点であれば、簡単でしかも、コストが低いですから、繰り返し、実行できると思います。

お礼のメール(はがき)を実践していますか?
1週間後や、1ヶ月後の定期メールは?
先にも述べた、誕生月の提案のためのメールは行っていますか?

お客様との関係性を構築するには、時間手間がかかります。育てる訳ですから。
時間と手間をしっかりかけましょう。時間と手間をかけたものだけが、「本物」であり、他社のまねできないものとなります。
今から育てないと、新規顧客の獲得のために右往左往することになります。

それを行うためには、データベースが必要です。自社の使いやすいデータベースシステムを持っていますか?
あるだけでは、役に立ちません。
実践で使える、使いやすいシステムではないと、使わなくなってしまうでしょうから。

その御社に合わせたデータベースシステムこそが「らくらく会計」です。
単に会計システムとしてだけではなく、単に電話着信連動で電話成約率を上げるだけではなく、重要な経営資源を積極的に活用するためのデータベースとして「らくらく会計」を使ってください。

らくらく会計の真の目的は、「過去客の掘り起こし」です。

今まで捨てているも同然だった、過去の重要な資源「過去客」を積極的に活用しましょう

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